陽焼けたセリフが邪魔する

推しについてのひとりごと

epilogue

 

え、お前もうブログ終わり?みたいなタイトルだけど、そんなわけはない。ただそろそろ気持ちを整理して、epilogueを迎えるべきことがある。だってもう存在しないんだもの。

(※長文です。今更何を書いているんだと思うかもしれませんが自分の思いを整理するために書いたので暇つぶし程度にお読みください。)

 

2018年9月10日をもってタッキー&翼は解散した。そう、私がepilogueを迎えるべきなのは、彼らへの思いである。

 

解散から3日ほど経った9月13日未明、その事実は各方面に発表された。

それを聞いた私の感想は

 

「ふ〜ん。事後報告ってひどいね。」

 

以上。

 

以上。。。。。

 

 

まず言っておきたいのだが、当時私は嵐一筋、嵐しか勝たん系のヲタクをしていた。嵐以外のグループはTOKIOくらいしか興味がなく、知識もなかった。

 

つまり、この時点ではマジで彼らに興味がなかった。

 

タッキー&翼?タッキーとタッキーじゃない方の2人組?(本当にすみません) Venusは知ってる」

 

くらいの認識だった。

 

滝沢秀明さんの相方が今井翼さんという名前であるということも、彼らが2017年から活動休止をしていたことも、彼らがとてもとてもかっこいいということも知らなかった。そして、嵐は絶対こんなことにはならない、という謎の自信があった。

 

 

さて、時は流れ、あっという間に年末が訪れる。嵐ファンにとって年末は天国のような時期だ。書店の雑誌コーナーに行けば平積みされている雑誌の表紙はほぼ嵐。毎年恒例の選ばし者だけがその幸せを噛みしめることのできる5大ドームツアー。当たり前のようにメンバーの誰かが司会を務め、トリを飾らせてもらえる紅白歌合戦。お正月を迎えれば三ヶ日のテレビで嵐を見ない日はない。

 

私はというと運良く3年ぶりに5x20のコンサートチケットが当たり、しかも推し(櫻井さん)のピアノが超近いアリーナ席を引き当て、興奮冷めやらぬまま嵐ラッシュの最中にいた。

 

12月29日、『8時だJ』の特番放送。嵐が出てるから観るか、くらいのテンションで観ていた。番組内容は出演者の放送当時のことを振り返りつつ年内をもって引退する滝沢秀明さんへのはなむけだった。

 

「わ〜、タッキーって超スーパーJr.だったんだ〜」

 

などと思っていると番組は終盤に差し掛かり今井翼さんが登場。

 

「あれ、この人って退所したんだっけ?病気なのに来てくれたんだ」

 

くらいの認識である。2人はたくさんのJr.をバックに従え2曲披露した。この時私は少しだけ

 

「あれ、タッキーってこんなにかっこよかったんだっけ??」

 

と思った。

 

 

8時だJ」の特番から2日過ぎれば大晦日紅白歌合戦と今となっては伝説となったジャニーズカウントダウン2018-2019の日がやってきた。

 

2018年の紅白歌合戦は我が推し、櫻井翔さんが司会を務めその手腕をいかんなく発揮、嵐はトリを飾り白組は優勝。私は推しが優勝旗を持っていること、嵐のパフォーマンスが素晴らしすぎたことに感動して蛍の光を聴きながら大泣きしていた。無論家族はドン引き。そんなテンションでチャンネルを8に回し、テレビ越しだけれどジャニーズと年を越す準備をした。

 

他のグループのパフォーマンスも興味がないなりに楽しみ、嵐20周年スペシャルメドレーの時間がやってきた。5x20のオープニング衣装を身にまとい新元号決定の速報とともに現れた嵐は、まさにラスボスだった。やっぱり嵐だわと思った。

 

そうしてたくさんのイケメンと共に年を越し、しばらくすれば滝翼ラストパフォーマンスである。

 

私はどちらかというと滝翼よりも普段ほぼ踊らない4TOPSのパフォーマンスに期待していた。期待通り、4TOPSはめちゃくちゃかっこよかった。

『epilogue』のアウトロと共に登場した2人は、3曲披露した。しかし私は『Venus』しか知らない。なのでよくわからない。滝翼ラストパフォーマンス放送当時の感想は

 

「わ〜、金髪のタッキーかっこいいな〜。4TOPSキレキレだな〜。夢物語っていう曲の十字架を切る振り付け印象的だな〜。」

 

くらいである。日本全国のジャニーズファン、そしてたくさんの先輩、同期、後輩に見守られ、彼らはアイドル人生にピリオドを打った。レポによると放送後、写真撮影を終えた2人は振り向くことなく、颯爽とステージを去ったらしい。滝翼は確かにここで終わった。タッキー&翼というユニットの16年の歴史、そして2人の23年間のジャニーズ人生は大千穐楽を迎え、幕引きされた。

 


しかし、私の「安藤」としての人生はこれから始まる。正月。嵐はたくさんテレビに出ているがそれ以外は基本的に暇。なので私はいつも前の年の紅白歌合戦とカウコンの録画を観る。そこで発見してしまった。最初に観た時はあまり意識していなかった推しと今井さんのハイタッチ?握手?である。「Venus」でセンターステージからメインステージに向かう時、今井さんは櫻井さんのところにまっすぐ向かい、櫻井さんはそれを笑顔で迎える。櫻井さんと今井さんの濃い絡みなんて私がファンになってからはめっきりなかったので(あったら名前くらい知ってる)

 

「????」

 

という感情だった。ただ伝わったのは、2人の一連の流れは営業でもなんでもなく、純粋な思いからのものであるということ。

 

かくして私は「翼翔組」たるものの存在を知ることとなる。2人はJr.時代とても仲が良く、レッスン帰りによく遊びに行ったり、雑誌で一緒に取材を受けたり、先輩の後ろでシンメ組んで踊ったりしていたと。それを踏まえてカウコンをもう一度観た。

 

エモい、、、、エモすぎる。

 

本当にエモかった。Jr.時代の青春を共に過ごした仲間だからこそのことなのだとわかった。今でも仲良いのかなこの2人。仲良いと嬉しいなあ。

 

 

翼翔組のエモさを知った私はここで初めて今井翼さんに興味を持つ。カウコンではフラッフラでコンディションが良くなさそうだったので気づかなかったが、彼、ダンス上手い。スタイルいい。イケボ。そして顔がかっこいい。骨格からかっこいい。気づけば今井翼沼にどっぷり浸かっていた。タッキー沼には年末頃から足湯くらいしていたので滝翼沼に落ちるのにそんなに時間はかからなかった。

 

しかし沼に落ちたところで待っているのは絶望と後悔である。タッキー&翼というユニットはもうこの世には存在しないし、もう2人一緒に歌って踊ることはない。何より2人はもうアイドルじゃない。Thanks Two Youのコンプリート版はもう手に入らない。沼落ちするチャンスはたくさんあったはずなのに、なぜもっと早く彼らの魅力に気づくことが出来なかったのだろうかなどと考えていた。

 



ここで大事件が起こる。忘れもしない2019年1月27日、我が推しグループ嵐の活動休止発表だ。まさに青天の霹靂、こんなことが起こるなんて1ミリも思っていなかった。驚きという感情しかなかった。どこのグループの誰それが脱退した、誰それがやらかした、退所した、滝翼が解散した、、、、。そんなニュースを小耳に挟んでも嵐はそんなことないから大丈夫!と思って生きてきた。しかし絶対や永遠なんてものは存在せず、なにごともいつかは終わるという事実を推しグループから突きつけられた。

 

日が経つにつれて驚きは病みに変わり、それは滝翼に対する感情にも拍車をかけた。(嵐の活動休止は今は受け入れてスッキリしてます)

 

2人の過去映像を見まくり、曲を聴きまくり、すっかりヲタクになっていた。とはいっても滝沢さんはもうイケメン社長として頑張ってるし、今井さんは消息不明である。現役時代の彼らを応援したかった!!!!!と心から思った。

 

そうして滝翼への思いを拗らせ、今井さん本当に生きてる?などと思うこと早半年。今井さんが久しぶりに姿を見せた。体調も悪くなさそうだったし、生存確認が出来て嬉しかった。



2019年11月7日。今井さんがインスタグラムを開設した。そして翌年2月の舞台で芸能界に戻ってくると発表した。はっきりいってこんなに早く復帰すると思っていなかったのでめちゃくちゃ嬉しかった。今井さんがインスタを開設した日や復帰を発表した日はお祝いにとちょっと高いプリンを買って食べた。

 

しかし同時にこれらのことは、今井さんにとってジャニーズのこと、滝翼のことはもう完全に過去の思い出となり、今井さんは新しい一歩を踏み出しているということの証明でもあった。私にとっては全然まだまだ過去のことじゃないのに。それは滝沢さんにも言える。彼は今や子会社はおろかジャニーズ事務所の副社長である。滝沢さんにとってもアイドル時代のことはもう過去のことになってしまった。

 

確かに彼らの別フィールドでの活躍は嬉しい、嬉しいけど、、、という矛盾する感情を抱えること2ヶ月弱。ジャニーズカウントダウンの季節だ。あれからもう1年、滝翼のいないジャニーズカウントダウンがやってきた。年末恒例怒濤の嵐ラッシュに揉まれながら観た。滝翼を感じるのは「平成最後の夢物語」というサブタイトルを引き継いだ「令和ファーストの夢物語」というサブタイトルのみ。A.B.C-Zが滝翼の曲を歌ってくれたが滝翼のそれとはまた違った類のものだった。

 

滝翼のいないカウコンを観てやっと自分の中で納得できた。滝翼はもういないしもう戻ってこないということを認めることができた。

 

それからもう4ヶ月、滝沢さんは裏方としてジャニーズのために働いてくれている。たまには表に出てきて歌ってくれてもええんやで??今井さんはびっくりなことにそうそうに新しい事務所が決まりそこでのびのびと活動している。

 

滝翼はもういないということを認めるのと「安藤」を辞めるのはまったくの別問題である。私はこれからもずっと2人のことが大好きだし、滝翼の曲を聴いたり映像を観たりし続けるだろう。機会があれば別れてしまった2人の道がまたどこかで交差して欲しいとも思ってる。

 

推し方は自由。今の彼らだけを見守るもよし、過去の思い出をそっと抱きしめるもよし、SNSで再結成を望むもよし。他所と本人に迷惑をかけなければ。

 

私は滝翼も大好き今の彼らも応援したいという欲張りクウォータースタイルでいこうと思う。



これまで4000字ほどたらたら書いてきたが、やっぱり滝翼への思いにepilogueを迎えさせるのは無理そうだ。でもこれを書いたことで気持ちの整理ができた。遅くなってしまったけど、滝翼の魅力に気付くことができて良かった、気付かずに死ぬより全然いいじゃん、とも思えた。それでいいじゃないか。

 

最後にひとこと。avexさん、Thanks Two Youコンプリート版の再販待ってまーーーす!!!

 

 

最後まで読んでくださった方、こんな稚拙な一ヲタクのぼやきに付き合ってくれてありがとうございました!!